プレーンシステム
PLANESYSTEM®とはZirkonzahn社とMDT.Udo plaster氏が共同開発した患者固有の上顎位置とNHPを正確に計測するシステムです。NHPとは視軸が水平線と平行な頭の位置・姿勢(0°基準面)です。人は、鏡の前で座位または立位の状態では、視軸が水平線と平行になるように頭の位置を自然に調整する機能を持ちます。
プレーンシステム製品構成
プレーンファインダー
NHP ナチュラルヘッドポジションと、上顎位置とAla-tragus Line アラトラゴスライン(カンペル平面)を測定します。計測したデータは咬合器PS1、またはZirkonzahn CAD/CAMシステムのソフトウェアを使用してバーチャル咬合器上で再現することができます。
一般医療機器 医療機器届出番号:14B1X90003ZZ0039
歯科用咬合器PS1
Zirkonzahn社オリジナル設計の半調節性咬合器です。矢状顆路傾斜度、平衡側側方顆路、イミディエイト・サイドシフトの調節機構を備え、矢状面内での咀嚼運動閉口路の咬頭嵌合位の閉口路角を約0.5mmから1mmレベルで90度を再現できます。
一般医療機器 医療機器届出番号:14B1X90003ZZ0040
プレーンポジショナー
咬合器PS1に上顎模型を配置し、咬合平面を再現するために使用するテーブルです。
プレーンシステム アクセサリー
バイトトレー 1-3
プレーンファインダー用のバイトトレーです。片面の高さが1mm、3mmと異なる1枚のバイトトレーです。
バイトトレー用スペーサー
バイトトレー1-3およびバイトトレー2-4と組み合わせて、高さ調整をするためのスペーサーです。
ポジショニングプレート(セパレートタイプ)
プレーンポジショナーに上顎模型をセットするために使用するテーブルです。
バイトトレー 2-4
プレーンファインダー用のバイトトレーです。片面の高さが2mm、4mmと異なる1枚のバイトトレーです。
ポジショニングプレート
プレーンポジショナーに上顎模型をセットするために使用するプレートです。
ナチュラルヘッドポジション(NHP)と、ala-tragusライン(カンペル平面)の測定をします。
測定方法は、マニュアル、デジタルを含めて以下の3種類です。
1、印象採得して測定する方法 Manually
プレーンファインダーでNHPを特定し、プレーンファインダー上でシリコーン印象材を使用して咬合面、ala-tragusライン(カンペル平面)を採得します。NHPの状態で印象採得することで、ala-tragusライン(カンペル平面)を測定します。
2、印象採得をせず測定する方法 Manually
プレーンファインダーでNHPを特定し、左右のala-tragusライン(カンペル平面)の角度を測定します。この左右の角度はプレーンポジショナーでそれぞれ再現することができます。
3、フェイスハンターとZirkonzahn CAD/CAMを使用して測定する方法 Digitally
フェイスハンターで、フェイスハンター用バイトトレーを装着した状態と、プレーンファインダーでNHPを特定した状態を撮影します。
上記で測定された患者データは、水平基準面に基づいて咬合器PS1へ移行することができます。
移行方法は、マニュアル、デジタルを含めて以下のように3種類あります。
1、印象採得して測定したデータを咬合器PS1へ移行する方法 Manually
骨格中心線・咀嚼中心に基づいてプレーンポジショナー上に、プレーンファインダーで採得したシリコーン印象材を合わせた上顎模型を、シリコンパテなどを使用して咬合器PS1に固定します。そして石膏等を使用して上部に上顎模型を固定します。
2、印象採得をせずに測定したデータを咬合器PS1へ移行する方法 Manually
プレーンファインダーで測定した左右角度の数値を、プレーンポジショナーのテーブルをそれぞれその数値に角度調整をし、上顎模型をシリコンパテなどを使用して咬合器PS1に固定します。そして石膏等を使用して上部に上顎模型を固定します。
3、フェイスハンターとZirkonzahn CAD/CAMを使用して測定したデータを咬合器PS1へ移行する方法 Digitally
フェイスハンター用バイトトレー、上下顎模型をスキャンして、フェイスハンター用バイトトレーを装着した状態と、プレーンファインダーでNHPを特定した状態のデータをもとに、3D顔貌、バーチャル咬合器とマッチングします。これらのデータ(咬合面、ala-tragusライン)はジョーポジショナーをミリングすることで再現することができます。ジョーポジショナーをプレーンポジショナー上に固定し、上顎模型をシリコンパテなどを使用して咬合器PS1に固定します。そして石膏等を使用して上部に上顎模型を固定します。よって、上顎の位置に関するバーチャル咬合器上のデジタルデータは、マニュアルで作業するために、いつでも咬合器PS1に再現することができます。
Ala-Tragus Line
アラトラガスライン
Xieと共同研究者らは、鼻翼の下端から耳管の中心までの接続線、いわゆるAla-tragusライン(カンペル平面)と咬合線とのずれは最小限であることを発見しました。 Ala-tragusラインは患者によって異なり、 咬合平面を確実に再現するためには、骨格クラスとは独立に決定する必要があります。
NHP
ナチュラルヘッドポジション
Plasterのシステムにおける第2の重要な点は、NHP ナチュラルヘッドポジションです。 Cookeの5年間の研究では、人間の自然な頭の位置(姿勢)は、鏡の前で直立し自分の目を直接見るとき、わずか1〜2度だけ変化することが示されています。 この結果は、Pengらによる15年の研究によって支持されています。
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